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狙い目!?建築設備設計職の仕事内容や魅力について解説

こんにちは。クジョーです。

理系技術職でいい職種ないかな。。

専門的なスキルを身に着けたいな。。

将来性ある職種であることも重要かな。。

こんな悩みを持ち就活が始まる理工系大学生やすでに技術者として働いている方は多いのではないでしょうか。

そんな方におすすめする職種が「建築設備設計職」という仕事です。

工学系出身者の間でもメジャーな職種ではありません。しかし建築設備設計職は魅力や将来性がある職種です。

今回は「建築設備設計職」について解説していきます。

対象となる方
✔就職先に悩む工学系大学生
✔転職先に悩む機械・電気系技術者

今回の記事で得られること
✔建築設備設計職の魅力
✔建築設備設計職の就職、転職方法

ではいってみましょう!

目次

建築設備設計職の仕事内容とは

①建築の設計職の種類

建築の設計職は「建築(意匠)」「構造」「設備(機械・電気)」に大きく分けることができます。

建築(意匠)設計

建物の造形(デザイン)や部屋の配置や内装などを担当します。

構造設計

建物が荷重(重さ)や自然災害でも耐えられるように建物の構造を担当します。

設備(機械・電気)設計

空調・換気設備や照明・コンセントなど建物内の設備に関することを担当します。

昨今エンジニアといえば、IT系の技術職を指す世の中ですが、設備設計も立派なエンジニアの仕事といえます。

②設備設計職の具体的な仕事

設備設計職の中でもさらに、機械設備と電気設備に分けられます。

それぞれう役割は異なりますが、共通しているのは、建築基準法や消防法などの法規に則って、設備計画をし、最終的に設備図面として完成させます。

空調換気設備や給排水設備、消火設備の設計を担当します。例えば、建物内の部屋ごとに必要な空調能力を計算し、空調機を選定したり、ダクトや配管のルートを構築していくことが業務となります。

電気設備設計

受変電設備や照明などの強電設備、電話・放送設備や火災報知設備などの弱電設備の設計をしていきます。例えば、電気容量を積み上げて変圧器容量を設定したり、配線ルートを構築していく子tが業務となります。

③設備設計職の仕事の流れ

設計職には大きなフェーズとして、基本計画→基本設計→実施設計→現場監理という流れがあります。

基本計画

建築主や建築(意匠)担当、構造担当と打合せをし、建築主の要望や建物グレードに合わせた設備計画の決定

基本設計

基本計画でまとめた設備計画に基づいて、設備機器仕様や設備機器配置、配管・配線の大まかなルートの決定

実施設計

基本設計で決めた設備機器や機器配置を詳細に検討し、最終的に設備図面としてまとめる

施工(設計監理)

設計図通りに現場がきっちりできていくかを設計者として施工管理者と協議し、現場を監理する。

建物の設計というと「CADで図面描く仕事だよね」とよく言われます。

間違いではないですが、図面を描くのは設計の仕事のうち2~3割で、建築主や建築(意匠)担当、構造担当との打合せをして、設備仕様を決めていくことがほとんどの割合を占めます。

そのため技術職といえども、本質はコミュニケーションの仕事になります。

設備設計職の魅力

では設備設計職の魅力について紹介していきます。

①スケールの大きなモノづくりができる

モノづくりといえば、家電や自動車、ロボットなど多数あります。

その中でもスケールの大きさでいえば、建築は最大のモノづくりではないでしょうか。

巨大なモノづくりを現実世界で実現できるのは、設備設計職に限らず建築業界で働く上での一番の魅力です。

②雑誌に掲載される可能性がある

有名建築家と協業や、大手の建築設計事務所での勤務、デザイン性の高い建築の担当などを経験すると、建築系雑誌に担当した建築が掲載されることがあります。

「新建築」「近代建築」「商店建築」などが有名な雑誌です。

また「新建築」「近代建築」であれば、設備設計担当者として名前も掲載される可能性があります。(クレジットにはなりますが)

自分の仕事が世の中に認められたと感じることができるのも魅力のひとつです。

③転職先に困らない

設備設計職は建物の機械設備や電気設備の専門家として、建築業界以外にも需要はたくさんあります。

機械設備や電気設備の設計者は建築(意匠)や構造と比べて、実務者が少ないが、仕事はたくさんあるため引く手あまたです。

転職先事例

PM会社の設備コンサル担当
・大手デベロッパー(不動産)の設備設計監理担当
メーカー系エンジニアリング会社の設備設計担当

建築業界以外にも「建築設備分野」という専門性を生かして、転職先に困るどころかキャリアアップを目指していくことができます。

設備設計職の年収

設備設計の年収については、参考までですが下記をご覧ください。

設備設計の年収447万円 ※求人ボックスより
日本の平均年収443万円 ※国税庁より
設備設計職と平均年収の比較

調査においては日本の平均年収より若干高い年収となります。

ただ実際に大手転職サイトの募集を見ると、500~600万円あたりがボリュームゾーンのように見受けられました。

特に東京や大阪などの都会で働く設備設計者はこれ以上の年収をもらっているのではないでしょうか。

気になる方は転職サイトなどで年収がどのくらいで募集されているか参考にしてみてください。

必要な資格

資格はいくつかありますが、最低限「建築設備士」は取得しましょう。

ただし「建築学科で必要な単位」を修得していない場合は、実務経験年数が受験条件になりますので、実務経験を積んで受験に臨みましょう。

今後建築設備関係の仕事をしていくと決まるなら「一級建築士」そして「設備設計一級建築士」まで取得を目指しましょう。

筆者が理想とする資格取得の流れです。

①建築学科卒の資格ステップ

STEP
実務経験2年

一級建築士登録ができるようになるため、2年の実務経験を積む。

(2020年からは大卒時点で受験することができるため、先に一級建築士合格後に実務経験2年でも可能。)

STEP
一級建築士取得

実務経験2年後に一級建築士取得を目指す。

または大卒後すぐ一級建築士取得を目指し、登録は実務経験2年後とする。

STEP
建築設備士取得

一級建築士取得後に建築設備士の取得を目指す。建築設備士受験には設備関係の実務経験が2年以上必要。

STEP
設備設計一級建築士取得

一級建築士取得後5年の実務経験を経て、設備設計一級建築士の取得を目指す。

建築設備士を事前に取得しておくと、設備設計一級建築士の受験科目が圧倒的に楽になる。

②建築学科卒以外の資格ステップ

STEP
実務経験2年

大卒(機械系・電気系)であれば、設備関係の実務経験をまずは2年積む。

STEP
建築設備士取得

実務経験2年以上で、受験資格が得られる建築設備士の取得を目指す。

STEP
一級建築士取得

建築設備士として実務経験を4年以上積むことで、一級建築士受験ができるので、取得を目指す。

STEP
設備設計一級建築士

一級建築士として実務経験を5年積むことで、設備設計一級建築士受験ができるので、取得を目指す。

なお建築設備士として勤務期間も実務経験としてカウントすることが可能。

就職・転職する方法

設備設計に興味を持ち、就職したい、転職したいと思った時のパターンをご紹介します。

①就職する場合

大卒で就職する場合であれば、「建築設計事務所(中堅)」「設備設計事務所」がおすすめです。

院卒で就職する場合であれば、「建築設計事務所(大手)」「ゼネコン設計部」がおすすめです。

年収や福利厚生を優先するなら、院卒就職パターンが手堅いでしょう。

もし勤務地が東京・大阪などの都会で働きたいという方は大卒就職パターンでも実現可能です。

設備設計者として力をつける意味でも「建築設計事務所(中堅)」「設備設計事務所」が良いでしょう。

②転職する場合

現在技術者として働いている前提にはなります。

そいきなり「建築設計事務所(大手)」「ゼネコン(設備設計部)」に転職するのは難しいでしょう。

(空調メーカーや電気メーカーの技術者であれば行けるかもしれませんが。。)

そのため、転職先としては「建築設計事務所(中堅)」「設備設計事務所」がおすすめです。

あまり大規模でない事務所であれば、自分で計算や図面を描くなど一通りの設備設計の仕事を体験できます。

そのため、今後建築設備関係の仕事をするにあたっても、十分なスキルが身につくことでしょう。

転職する際は、転職エージェントや建築業界専門の転職サイトを確認してみましょう。

下記におすすめサイトをご紹介します。

建築転職

建築系技術者の転職に特化した転職エージェントです。

アドバイザーには建築系国家資格保有者が多いため、あなたの希望する職種を正確に把握することができ、適切な企業を紹介してくれます。

また非公開求人も多数あるため、まずは面談にて自分の希望条件を伝えてみましょう。

こんな方におすすめ
✔専門知識のあるエージェントからアドバイスがほしい
✔建築系企業を幅広く紹介してもらいたい

UZUZ

20代理系に特化した転職支援サービスです。

理系の転職に特化しており、内定まで徹底サポートしてくれます。

内定率86%以上や就職支援実績35,000人以上など実績も申し分ない転職支援サービスです。

こんな方におすすめ
✔20代
✔面接対策をしっかり行ってくれる
✔工数をかけてでも納得する会社に行きたい

設備設計職の将来性

結論として、将来性はどんどん高まりまってきてます。

特に建築物の脱炭素化・CO2排出量削減は建築業界で喫緊の課題です。

建築物利用によるCO2排出量(2020年度)は、商業やサービス業の「業務その他部門」で1億8,200万トン(17.4%)と、総排出量の2割程度に当たります。

これからは建築物に必要な設備をただ設計するだけでなく、「どうすれば省エネになるか」また「LCC(※1)を抑える設計になっているか」などを考えていく必要があります。

そのため設備設計者は社会的な大きな問題解決にも挑戦していく重要な職業となっていきます。

※1:LCC・・・ライフサイクルコストの略。建物を建ててから、運用・修繕までにトータルでかかるコスト。

設備設計職に向いている人の特徴3選

では設備設計者に向いている人はどのような人物でしょうか。

①専門性を持った人材になりたい人

ゼネラルな人というよりはスペシャリストの職業となるため、専門的な知識・技術を身に着けた仕事をしたいという方に向いています。

②こだわり(思想)を持てる人

設計という仕事であるため、設計者としてのこだわり(思想)を持つことが大切です。

ただ必要な設備を設置するだけであれば、そのうちAIで出来るようになるでしょう。

設計者がその建築に想いやこだわりを込めて設計するからこそ、オーダーメイドの素晴らしい建築になります。

当たり前ですが、建築主にデメリットとなるようなエゴな設計はNGです。

普段自分の趣味や仕事において、こだわりや矜持を持っている人は設備設計者に向いているでしょう。

③粘り強く取り組める人

仕事を進めていくと、どうしても建築主からの無茶ぶりや建築(意匠)担当者との意見の不一致などが発生します。

そのような場面でいかに自分の意見を主張しつつ、相手を尊重して仕事を進めていくことができるかが重要になります。

逃げ出したり、途中であきらめず、粘り強く取り組める人は設備設計者として力を発揮できでしょう。

より設備設計について知りたい方

ここまで設備設計について、可能な限りご紹介してきました。

もっと設備設計について情報を知りたい方に参考となるブログやX(旧Twitter)をご紹介します。

①設備太郎さん

ブログとX(旧Twitter)にて設備設計について発信されている方です。

今回紹介した設備設計職について、より仕事内容や資格、転職について詳細に発信されています。

ぜひ参考にしてみてください。

ブログ:設備設計ブログ
設備太郎

②pinkyさん

設備太郎さん同様に設備設計のブログ・Xにて設備設計職について発信されている方です。

この方は実務で機械設備と電気設備の両方をされていて、同業者として尊敬しています。

ご本人が設備設計が大好きと言っており、発信内容からも設備設計の楽しさなどが伝わり、大変参考になります。

ぜひ参考にしてみてください。

ブログ:Facility design circus troupe

まとめ

今回は設備設計職について解説してきました。

以下まとめです。

設備設計職のまとめ

✔設備設計職は機械設備と電気設備がある
✔就職転職先は「ゼネコン設計部」「建築設計事務所」「設備設計事務所」
✔将来性◎(脱炭素化・省エネの課題解決)

ではまた次回の記事でお会いしましょう。

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