こんにちは。クジョーです。
「テーマパークの建築職」と聞くと、
夢がありそうな仕事
ワクワクする仕事
などポジティブなイメージを思い浮かべるかもしれません。
非日常の世界観を作り出す仕事は建築学生や建築系の職種の人にとっては魅力的に映りますよね。
ではあの魅力的な世界観を作る「テーマパークの建築職」はどんな職種なのか。
今回はそんなテーマパークの建築職がどんな職種でどんな人が向いているのかを解説します。
執筆者はテーマパークの建築職での勤務経験はございません。そのため各企業HPや就職・転職情報サイト、本業で関わった経験談などの一次情報を元にまとめた記事となります。
テーマパークの建築職とは

まずはテーマパークの建築職とはどんな職種なのかを解説します。
就職サイトなどの情報をもとにしており、もしかするとイメージされている仕事とは違うかもしれませんが、自分が「テーマパークとどういうふうに関わりたいか」を考えるきっかけとしてください。
①図面を描くわけではない。あくまで発注者としての建築職
テーマパークの建築職は自分たちで設計したり、図面を作成したりするわけではありません。
あくまで設計事務所が提案資料や作成図面に対する決断やチェック、また現場管理をする施工会社の管理・調整業務などが建築職の役割となるでしょう。
デベロッパーの建築職や鉄道会社の建築職と同様に「発注者の建築職」という位置付けです。
もし自分で設計や施工を手掛けたいという方は設計事務所や施工会社に行くことをおすすめします。
とはいえ設計事務所や施工会社に就職してもテーマパークの建設に関われるかどうかは一生に一度あるかどうかのレベルですので、本当にテーマパークのために働きたいということであれば、テーマパークの建築職へ応募が良いでしょう。
②基本は改修工事や維持管理がメイン
イメージできると思いますが、テーマパークは頻繁に新しい施設を設計・建設することはありません。
テーマパーク運営会社は基本的には既存のアセット(施設)をいかに効率的に運用し、利益を上げるかで商売を成立させています。
そのためテーマパークの建築職は業務の大半は既存施設の改修工事や維持管理がメインとなるでしょう。
またタイミングによっては営業しながらの工事となるため、夜間工事の対応に追われる可能性もあります。
ですのでテーマパークの建築職は一見華やかに見えても、実際の業務は地味で泥臭い部分が大半を占めることを理解しましょう。またテーマパークを自分の手で設計や施工したいという方はテーマパークの建築職というよりは大手の設計事務所や施工会社の方が良いかもしれません。
テーマパークの建築職に向いている人
テーマパークの建築職がどんな仕事内容かざっくりと知ったところで、どんな性格・特性の人がこの職種に向いているかを押さえましょう。
①暮らしたいほどテーマパークが好きすぎる人
あまりにもシンプルですが、そのテーマパークのことがとことん好きで理解していることが重要でしょう。
テーマパークの建築職はそのテーマパークの世界観に即した建築を作っていく必要があるため、世界観への理解は不可欠です。
そのため大袈裟に言うと「ここで暮らしたい!」と思えるくらいテーマパークが好きなことが条件としてあるように思います。
②好きだけでなく、リアルな面に向き合える冷静さも必要
最初に「テーマパークが好きなことが重要」と言っておきながらですが、とはいえリアルな側面にもしっかりと向き合うことが必要です。
好きだけでは上手くいかないことが多くあるでしょう。
・世界観を完全に表現しようとするとコストが膨大に発生する
・見た目が綺麗な材料を使用したいけどメンテナンスの手間がかかる
そのため好きと言う情熱はもちろん必要ですが、建物を建てる上でのリアルな側面にもしっかりと向き合える冷静さを同時に持つことが求められるでしょう。
テーマパークは情報が少ない?情報収集方法とは

テーマパーク運営会社への就職に置いては建築職に限らずどの職種においても情報が圧倒的に少ないです。
テーマパークという世界観を売りにしている商売上、バックオフィス側で働く人が見えにくい構造にどうしてもせざる負えません。
ですのでテーマパーク運営会社に就職するための情報収集方法の一案をお伝えします。
①インターンに参加
社内情報収集するのに一番手っ取り早い方法としてインターンに参加するのが良いでしょう。
ただし人気の会社だとインターンをするにも相当の倍率となるため、自分が行きたい会社のインターン情報を事前に調べておきましょう。
例えばオリエンタルランドでは1DAY、2DAY、5DAYのインターンプログラムがあり、例年以下の日程でインターンが組まれています。
・夏期インターン募集:5〜7月
・夏期インターン開催:7〜9月
・冬期インターン募集:11〜12月
・冬期インターン開催:2月
各プログラム「50〜100人」程度の募集となっています。
ただしこの募集人数に対して倍率は200倍以上となり、インターンに参加するのにも非常に厳しい競争を強いられます。
そのためオリエンタルランドなどの人気テーマパーク運営会社のインターンへは事前準備(ES・面接)もしっかりと対策しましょう。
②テーマパークEXPOに参加
毎年11月に開催されている「テーマパークEXPO」に参加してみるのも情報収集の一つとなるでしょう。
テーマパーク運営会社は参加していませんが、テーマパークで使用するアトラクションや観覧車などを製造しているメーカーが参加しています。
テーマパーク運営会社と付き合いのあるメーカーが普段どのように運営会社側と仕事を進めているかを知ることで、運営会社の情報も得られるかもしれません。
基本的に誰でも無料で参加ができるので、ぜひ参加してみてください。
③テーマパーク関連の本を購入する
ベタですが、本から情報を得ることも可能です。
他の業界・業種に比べて圧倒的に書籍数も限られてしまいますが、全くないわけではありません。
むしろ本から得た情報も就職・転職時の面接などで活用すれば、他の人たちより一歩抜きん出た存在になれるかもしれません。

少なくともテーマパーク業界への熱意はアピールできるよね
具体的な書籍ですが、テーマパークの「建築本」としてであれば、ディズニーランドに限っての本にはなりますが、「新ディズニーランドの空間科学」という本があります。
ディズニーランドを空間的にどのように設計されているかが解説されています。
またテーマパーク全体に関わる本であれば、「テーマパーク・アミューズメント事業 知っておきたい最新トレンドと成功の秘訣」が良いでしょう。
こちらはどちらかというとテーマパークを経営視点で解説されている本となります。
テーマパークの建築職への中途入社
テーマパークの建築職への中途入社ですが、テーマパークによっては可能でしょう。



「テーマパークによっては」ってどういうこと?
上記で解説したように、テーマパークの建築職は改修工事や維持管理がメイン業務のため、そもそも募集をしていないこともあります。
そのため自分が気になっているテーマパークの建築職について募集があるかどうかは各運営会社のHPなどでチェックしましょう。
また中途入社の際に、メイン業務の性質上以下の経験者がテーマパークの建築職には採用されやすいと思われます。
✔️ゼネコンなどの施工会社での施工管理経験やリニューアルなどの改修設計経験者
→改修や維持管理がメインのため。
✔️サブコンや設計事務所での設備設計または管工事施工管理の経験者
→設備図のチェックや特殊設備などの経験が求められるため、設計事務所と施工会社ともに需要あり
テーマパークの建築職からの転職


ここでは一歩進んでテーマパークの建築職から転職する場合について解説します。
①ディスプレイデザイン業界の施工管理
テーマパークの建築職では世界観を担保するよう業務にあたります。
その経験が業界は違えど、あるコンセプトに基づいてディスプレイを制作していくプロセスと似たものがあります。
またテーマパーク建築職には照明・音響・美術などとの調整も必要とされるため、多職種との調整力も養われるでしょう。
そのためテーマパークの建築職で経験している「世界観への意識」や「多職種との調整力」はディスプレイデザイン会社でも通用すると思われます。
②官公庁の建築職
官公庁の建築職は学校・庁舎・公共建築などの改修や維持管理業務が多くなります。
また官公庁の建築は不特定多数が使用される特性も併せ持つため、バリアフリーなどの公共性への配慮が必要となります。
そのためテーマパークの建築職の「改修・維持管理業務」や「不特定多数が使用する建築への対応」という共通点を併せ持つことから、官公庁の建築職へも生かすことができるでしょう。
ただし官公庁の建築職は公務員であるため、年齢制限があることに十分注意しましょう。
まとめ
テーマパークの建築職というのは一見華やかで楽しそうな仕事に思えます。ですが裏側では泥臭い業務が存在し、その上に安全で安心して利用できる楽しいテーマパークが運営されています。
テーマパークの建築職を目指したいという方はぜひ華やかな部分だけではなく、裏側のリアルな面も理解した上でそれでも目指したいかを自分自身に問いかけてみてください。
今回はテーマパークの建築職についてご紹介しました。
ではまた次回の記事でお会いしましょう!












コメント